東京と大阪に並ぶ日本屈指の大都市として知られる名古屋。グルメの激戦区としても有名で、独自の文化が根付く街で育まれた個性的なグルメの数々は、「名古屋めし」として高い人気を誇ります。そこで今回は、名古屋を訪れた際に必ず食べておきたい、おすすめの名古屋グルメを5つご紹介します。
名古屋のグルメ「名古屋めし」の由来
名古屋のおすすめグルメをご紹介する前に、まずは「名古屋めし」の由来について少し説明しておきましょう。
・名古屋めしの定義や歴史について
「名古屋めし」というのは、名古屋とその近隣の地域に住む人たちに愛されているご当地グルメ・食文化の総称です。古くから食べられているものもあれば、新しく作られた名古屋発祥のメニューもあり、名古屋観光の醍醐味のひとつだといえます。
・「愛・地球博」で名古屋めしに注目が集まる
「名古屋めし」の名が全国に知られるようになったきっかけが、2005年に開催された「愛・地球博」です。テレビや雑誌などで名古屋めしが紹介されると、その独特な食文化に注目が集まり、「名古屋めし」の知名度は一気にあがりました。現在では、名古屋めしは地域ブランドとして確立され、食べ歩きイベントの開催など、名古屋を代表する重要な観光資源となっています。
名古屋の名物グルメ
名古屋めしはそのバラエティの豊富さも魅力のひとつです。ここでは、そのなかでも特にイチオシの名物グルメをご紹介していきます。
・味噌カツ
トンカツというと、ソースでいただくのが一般的ですが、名古屋では昔からソースよりも味噌が主流。「名古屋めし」の代表格でもある「味噌カツ」は、八丁味噌ベースのタレがかかっているのが特徴で、戦後の屋台で「どて煮」の味噌に串カツをつけて食べていたのが始まりだといわれています。
名古屋市内のトンカツを扱っている飲食店なら、ほとんどのお店で食べることができます。店によって味噌ダレがサラサラ系とこってり系のところがあるため、食べ比べをしてみるのもおすすめです。
・味噌煮込みうどん
お土産としても人気の名古屋めしが、この「味噌煮込みうどん」。ひとり用の土鍋でぐつぐつと煮込んだうどんは、一般的なうどんよりもモチモチした食感が特徴で、八丁味噌ベースのつゆとの相性も抜群です。熱々のうどんの上には生卵が落とされていて、シメとしてつゆと一緒にご飯にのせて食べるのがおすすめ。
・きしめん
「きしめん」は、平たく薄くのばした麺のこと。麺の厚さには規定があって、幅4.5ミリメートル以上、厚さ2ミリメートル未満のものを「きしめん」と呼びます。宗田カツオやムロアジで出汁をとったたまり醤油ベースのつゆに、ほうれん草などの青物と蒲鉾、油揚げを添えていただくのが一般的です。
・手羽先
正式名称は「手羽先の唐揚げ」。ある居酒屋が、いつもの鶏肉ではなく手羽先を間違えて発注したのが誕生のきっかけといわれていて、カリッとジューシーに素揚げされた手羽先に、甘辛いタレを塗り、スパイスやゴマをふりかけたものを指します。地元名古屋では居酒屋の定番メニューとなっています。
・ひつまぶし
名古屋めしと言えば絶対に外せないのが「ひつまぶし」です。うなぎの蒲焼を短冊状に刻み、おひつに盛った熱々ご飯の上にのせたものを、自分で茶碗によそっていただきます。一般的には4等分したひつまぶしを、1杯目はそのままで、2杯目は薬味を散らして、3杯目は出汁をかけてお茶漬けに、4杯目は一番好きな食べ方で食べるのが名古屋流です。1度で4通りの美味しさを楽しめるおもてなしメニューとして人気です。
名古屋の魅力を語る上で欠かすことができない「名古屋めし」。名古屋観光の際には、ぜひ上記でご紹介した内容を参考にして、名古屋の名物グルメをお楽しみください。